希望晴

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ふふっと笑みをこぼした優樹の顔は、やはり甘えたくなるような優しい顔である。 「助けようとしたのに、たしかにそれじゃあいけないね!やっぱり、佳奈のそういうおどけてた所好きだよ」 「こっちは、本気で言ったんですけどー!」 佳奈は、頬を膨らませて怒った素振りを見せたが、その頬を膨れたぷにぷにする優樹を前に白旗をあげた。 一般的に、女の子の方が男の子よりも精神年齢が高いと言われている。しかし、優樹は、完全にその理論の外れ値であり、佳奈は自分の子供っぽさを抜きにして、他の女の子だったとしても、優樹には勝てないだろうと思った。 「でもさ、佳奈は大学生としては、あと一年しかないけど、コンクールは年齢制限あるわけではないし。 社会人は忙しくなっちゃうけど、活動は続けられないことはないと思うから、がんばろ!そっちの方面は、あんまり分からないけど、俺ができることならサポートするよ!
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