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美しい瞳のアンヌへ
アンヌ、君はこの手紙を読んでくれるかい。
これを書いているのが、僕であったとしても。
差出人が僕だとわかって、君がティータイムの場にこの手紙を持ち込まないことを祈るよ。
もし今、女友達と丸テーブルを囲んで手紙を見せ合い、お楽しみの最中であるなら、この続きは読まずに捨ててくれ。
アンヌ、聞いてくれるかい。僕が君に手紙を書いた理由を。それは、君にどうしても伝えたいことがあったからだ。
僕は、君が好きだ。
誰よりも君を愛している。
君は今、この手紙をどんな気持ちで読んでいるのだろう。
僕はもう、誰に嫌われても怖くないけれど、
大好きな君に嫌われてしまうのは、
すごく怖いんだ。
迷惑でしかないならば、ごめんよ。
悲しいけれど僕は引き下がるよ。
だから君も、この手紙のことは忘れてくれ。
その代わり、どうか君だけは僕のことを嫌いにならないでほしい。
君が素晴らしい女性であると僕は信じている。
心から愛をこめて。
レオポルドより
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