第ニ章 出発の日 空港と飛行機

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保安検査場の列に並ぶ。 あたしは ポケットのスマホを出して 時計とアクセサリを外して… ショルダーバッグに入れる。 君も スマホと色々な物をポケットから出して 時計を外して…持っているバッグに入れずに 検査用の平たいケースの上に全て置く。 そっか…。ケースの上に置くんだった。 君にケース一つとってもらって ショルダーバッグを置いた。 再び二次元コードの登場だ。 あ、スマホはバッグの中だ! 慌てて取り出して ピッ! 金属探知機のゲートを潜り 何の音もならない。 何故か毎回あのゲートを潜るたびに 音が鳴らないと嬉しくなっちゃう。 っていうかニヤける。 君は? ニヤけたりならない? ひとそれぞれだよねー… あとね、不思議なのが 同じ服、靴、時計、アクセサリを付けて 金属探知機ゲートを潜っても センサーが鳴る空港と鳴らない空港があるの。 何でだろう…。 あたし的には 意外と地方空港の方が厳しい気がするんだー。 ま、とりあえず検査は終わったしー。 あとは飛行機に乗って行くだけだ! でも、飛行機乗るまであと2時間かぁ。 少し時間があるねー。 すると君は突然、付いてきて!と あたしの手を引っ張る。 何処に連れて行かれるのだろう…。
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