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そんな僕でも、ある時から「変わり者」として群れの中から外れて生きることの欠点を見出すようになった。 集団にいるからこそ知ることのできる情報が、回ってこないことによる損失は馬鹿にできないほど歳を取るほど大きくなっていった。 そのせいもあって、僕はその外れた人間でいることを隠すようになった。 隠すというよりも、どこにでもいるような、通常の人間が取ると思われる行動、思考、そんなものを演じるようになったという方が正しいかもしれない。 最初は、こんなものすぐに見破られると思っていたが、僕が思っていたよりも、人間は他人の表面しか見てないようだった。
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