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守人の使命
「一体どうなっているんだ……この半年で仲間の数は半分にまで減っている。
このままでは、大地が外界にさらされてしまう!」
「最後までこの大地を護ることが我らに課せられた使命……だがしかし、我ら一人一人は余りにも非力!」
「これ以上数が減るようなことがあれば、防護壁を維持することはできません。我らの壁に守られた闇の中でこそ、大地の安全が保たれるというのに!」
腕組みをして隊員たちの話を聞いていた隊長は深いシワを眉間に寄せて呟いた。
「この大地を黒く覆うことができなければ、我々を取り巻く環境はさらに悪化するだろう」
「ええっ!? これ以上酷くなっては、我らは絶滅してしまいます!」
「各自、鍛練に勤めよ! 各々の肉体を極限まで太く長く大きく保て! 少しでも大地の露出を防ぐのだ!!」
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