荒廃

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荒廃

 かつては黒々とカラスの濡れ羽色を誇っていた守人たちのテリトリーはすっかり荒れすさび、次第に所々大地がむき出しになっていった。 「何てこった……」  残った仲間たちはせめて一部でもと身を寄せあって大地を覆った。  かつてはすっぽりと大地を覆い尽くした黒い防護壁は見るも無惨にスカスカだった。  栄養の行き届かない守人たちは日に日に痩せ細り、一人、また一人と脱落していった。
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