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うそつきヒーロー
幼い男の子が二人。
仮面をつけて怪人と戦うヒーローショーを見ながら、ぽつりと夢を呟いた。
「俺も、いつか正義のヒーローになってみたいな」
「僕も……いつか本物のヒーローになってみたい」
怪人を倒し。右腕を高らかに上げて勝利を宣言するヒーローを見ながら、二人は同じ夢を語る。
その目はまるで、星の様にキラキラと輝いていた。
「なぁ。いつか俺達二人で、ヒーローになろうな!!」
「うん!!ヒーローになる!!」
怪人を倒し、人々を救う正義のヒーロー。
勿論そんなのは空想のお話で、実際になれるものではない。
二人の両親も、友人も、そして徐々に大人になっていく二人でさえそう思っていた。
だがその夢は、突然叶う事になる。
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