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3.デートなんだけど、なんだか複雑。やっぱ彼女だよね。
◇◇◇
「利彦彼女できたんだって? おめでとう! これでよくわかんないの僕だけだよね」
「え、うん。まあ、ありがと」
坂やんに満面の笑み且つ悲しいと言う謎の表情でお祝いされて複雑な気持ち。えと、彼女と言っても1日だけなんだけど。
「ホワイトデーにダブルデートしようね」
「あれ? ダブル? トリプルじゃないの?」
「時康の彼女さんバイト抜けられないみたい」
「えっそうなの?」
「でも利彦と一緒で安心」
「そう?」
「僕と同じで付き合い始めでしょ? よくわかんなくって。時康は心強いけどラブラブすぎるし」
あーなんかワカル。俺らと話してても彼女さんしか見てない感じ。
でも俺も付き合い始めというより付き合い終わりというか。そもそも付き合ってないと言うか。嬉しそうな坂やんに嘘ついてるみたいで悩ましい。嘘なのかな。
「初めての彼女なのも一緒だね。これからも相談していい?」
「え、うん」
駄目とは言えない。どしよ。
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