たのしーから。

1/1

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ

たのしーから。

「マ…スター、投げ…るとかひ…どいです…ね。」 「嘘だ…ろ。」 その驚いた顔、意外と好きですよ。 「夢でも嘘でもないですよ?」 おそらく血まみれだろうけど笑ってみた。 「相変わらず化け物だな。」 「そうで、すね、普通、では。」 もう、体の感覚がない。 手は、足は、ついてるな。 ナイフとか…しっかりと持ってるね。 「マスター、また、会えますよ。」 ずっと貴方のものなんですから。 ずっと…?…待って。私、誰を殺すんだっけ。 私、いまさらだけど、いまさら気づいたけど。 あせってる?…迷えない。迷ったら時間がない! 正解も不正解も考えるな!時間がない! 名前は、私の名前は、サーシャ。頑張れ。私。 「関係ない。」 僕は、飛びかかる。 カンッ 「化け物がぁ!」 「あはは!それでも良いよ!たのしーから。」
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加