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1.新世界
私はとある国に留学していた、アメリカではなく。
留学生として高校を終えて、母が再婚するというためアメリカへと来たのだ。
日本の高校に行きたかったといえば本音、日本の高校にもあこがれた。
だが、志望校を一校に絞り落ちたら留学という魅惑的な言葉に乗ったのも私自身だ。
ちなみに、夢であった歌手もこの時点であきらめた。
まあ、本当はオーデイションには合格していたが留学のほうが魅力的に見えたというのも事実だ。
実際友達は何人か芸能関係で活躍してるし、うらやましくないのか?と言われればうらやましいに決まっている。
でも、私は私の選んだ道に後悔はしていない。
だって、今私は二人のかわいい子供たちに恵まれてるからだ。
シングルマザーで確かに大変だが、私には支えてくれてる母と妹がいる。
この現地で。
だからこそ、私は二人の子供をここまで育てられてる。
まあ、それはさておき。
私と元・旦那の出会いから書き始めるとしよう・・・。
それは日本からアメリカへと帰国したときのことだった。
それまで、妹から存在は知らされていた。
ある美少年のことを。
『おねえっ!!エイトマイルのエミネムみたいな格好いい子が引っ越してきた!!』
当時、私はアパートに母と再婚相手と暮らしていた。
アパートといってもアメリカでは日本のマンションみたいな感じだ。
部屋数もあり、広い。
そして、プールやジムまでもがついてる。
留学生とかは大体シェアルームをしていたりするが、うちは家族で住んでいた。
そして、私は・・・日本から帰ってきた。
このアメリカに!
なーんてことを考えながら車に揺られて家へとついた。
一旦、荷物を置いてからごはんを食べに行こうということになったので私は一人車から降りてトランクを持って階段を上がった。
ちなみに、うちは二階。
そして荷物を置いて階段を下りて車に乗り込もうとしたときに視線を感じた。
ふと振り返ると、ちょうど私たちの家の真下・・・そして私の部屋の真下。
そこの窓から子猫の手を使ってバイバイとしてくる美青年がいたのだった。
まあ、若かった私はそのまま一目ぼれした。
当たり前だろう、イケメンが猫と!!
しかも自分に笑顔を向けながら猫を使いながらバイバイとしてたら、だれでも真っ赤になる。
しかも、実は私はイケメン好きだ。
もちろん、その日は一人浮かれ鼻息を荒くしながら母たちにそのことを語ったのであった。
そんな私を適当にあしらう母。
まあ、だれもこの先こんな結末になるだろうなんて思いもしないから。
私ですらも・・・『人生いろいろ・・・男もいろろ・・・』なんて歌があったが、今では本当その通りだと思う。
そして、若気の至りだったな・・・と。
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