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おめでたいニュースが飛び交う最中
とある報道が世間を騒がせる
「この度の失言をお詫びします」
見知った男が画面の向こうで首を垂れる
調子に乗った有象無象
真相など知りもしない
「おまえは間違っている」
「今の世の中を見ろ」
「昔とは違う」
「監視してやる」
まったく 笑わせてくれる
全てを知った気になってる愚かな存在だと
気づく足掛かりになるとも識らずに
とはいえ 人の興味など 瞬間に切り替わる
どれだけ正解を叫ぼうが
日毎 それに耳を傾ける 数は減っていく
この世が求めているのは
正解でも真実でもない
「誤報」を作り
「陰謀」の果てに虚構された
エンターテイメントなのだ
ここは 生ける屍が生み出す 夢の国
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