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「はぁ。ランチ探すのも楽じゃないんだよなぁ。」
ソファーに横になりながら携帯で検索。
夕方、子供の帰ってくるまでの時間は祝福の時のはずなのに。今日はなんだか憂鬱な気分だった。自分だけが5000円のランチが高いと思ったのか。いや、でも、高いなぁ!
無理無理。
と自分で自分に言い聞かせていた。
「ただいまー。ねー、ママきいいてよ。サクまた、ゲーム買ってもらったんだって!」
帰宅後すぐに息子のけいが喋りながらリビングに来た。
「えっ。前にサクくん買ってもらってたよね」
話を聞いて流石のわたしも驚いていた。数週間前に新しいゲームソフトが出るからと、サクママに言われて電気屋さんまで一緒に行ってたからだ。
「いいなぁ。最近あいつ色々と買ってもらってるんだよ。」
けいは不満そうにランドセルを置きながらドンとソファーに座った。
「いやいや。そんな簡単にしょっちゅう買えないわよ。ほら手を洗って」
洗面台に、けいを押すように連れて行き手を表せた。わたしはおやつを用意しながらも最近の、サクママの行動が少し気になっていた。子供へのゲームといい、ランチの金額といい。そーいえばこの前は持ち寄りの時に、滅多に買えないとか言う某ホテルのケーキ持ってきてたし。旦那さんのお給料でも上がったのかな。
深くはかんがえないようにはしていたが、
段々と謎が謎を深めていった。
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