11章 発覚

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タケハヤはこっそりと昼間出かけて、夕方に帰ってくることがあった。あまり詮索されたくないようで、外出の内容は口にしなかった。 そんなタケハヤが、いつもと変わった様子で帰ってきたことがあった。なぜか明るい表情で、手には萎れた太陽の色の花を持っていた。 その花が咲いている場所を、ウズメは知っていた。 父に付いて王の用事をしに宮を訪れたとき、奥まった一角に薬草を育てている場所があった。そこにこの可憐な花が群生していたのだ。 (宮に行っていたのか?まさか) この時はまだ、ウズメはタケハヤの素性を知らなかった。それからしばらくして、フトダマが王に呼ばれ、何かを言い渡されたようだった。
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