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自分と重ねて
僕は、冒険者として、父親の仇討ちを目的とした旅をしている。
仲間は、妻・息子・幼馴染・幼馴染の娘、そして、モンスターを仲間にする魔物使いの能力に目覚めた僕は、大所帯を馬車や船で移動している。
今日は、僕と息子が食料の買い出しをする日だ。
「息子よ。お姉ちゃんの事は好きか?」
僕は、伝説の勇者に目覚めた息子と二人きりの時に、そう切り出した。
「えッ!?」
驚きの声と同時に、息子は耳まで真っ赤になっている。
「す、好きってか。‥‥嫌いじゃないよ。いつもお姉さん風吹かせて、ちょっと意地悪で。でも守ってあげたい、かな」
息子の声は、明らかに声が上ずっている。
顔色を見られたくないのか、そっぽを向いて話す。
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