自分と重ねて

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「真摯に約束を守れ、男として。勇者として仲間を守り、王として民を守れ。僕に、そんな偉そうな事を言う資格は無いが、覚えておいてほしい」 「はいッ!」 「良い返事だ」  息子の頭を撫でてやる。 「で、だ。もう一度、訊き直す。【お姉ちゃん】を愛しているか? 生涯の伴侶としたいか?」 「えぇ‥‥それは。あの、実は」  照れながら、言葉をつづけようとする息子に、僕の嫌な予感は、当たってしまったと確信した。
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