不甲斐ない父親

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「お前にとっての【お姉ちゃん】は、僕と妻が結婚する前に‥‥僕と姉ちゃんの間に身籠っていた娘だと知らされたよ。お前たちは、腹違いの姉弟なんだ」 「そんな‥‥そんな」  血が出るほど、唇を噛み、俯いた息子から、血と涙の雫が流れ落ちた。 「お姉ちゃんは、それを知っているんですか?」  息子は、俯いたまま、ポツリと呟く。
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