あなたへ

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 怒らないで、もう少し、私のそばにいてくださいね。 でも、うらやましいです。 楽しいとか、苦しいとか そんな風に思えることが。 そんな事を人生で経験できることが。 えっ、何言ってんのって顔をして のぞかないでくださいよ。 私の人生? そう、私の人生最初に待っていたものは 絶望という名の孤独でした。 オギャーとこの世に生を受けて 私を待っていたもの。 私は……。 私は毎日、お腹をすかせていました。 私は毎日、体中にあざができていました。 私は毎日、性器で遊ばれていました。 毎日、毎日____。 毎日、毎日_______。 いつしか、私が私でないような感覚に 襲われて、 ちょうどあの日。 いつしか眠りについていました。 あなたには冒頭でお尋ねしました。 楽しいことありますか? 苦しいことありますか? そんなことも経験しないまま、いや分からないまま、 3年とちょっとだけ、 私はこの世に生をうけました。 何が楽しいことなのか。 何が苦しいことなのか。 それさえも分からずに_____。 えっ、苦しいことばかりだったじゃないですかって? いえいえ、それさえもあの時は分からなかったんです。 何をされているのか、なんでこんなことをされているのか……。 今になって思えば、私がされてきたことは。 世の中に落ちている不条理を一身に背負っていたのかもしれません。 でも、昨今ではそんな不条理が、巷には多く広がっているらしいですね。
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