空と傘

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空と傘

何気なく、空を見てごらん。 忙しい毎日の中で疲れて、くたくたで 潰れそうな時こそ、空を見よう。 曇り空、雪雲、雨雲、いわし雲。 ウロコ雲、入道雲。 そして青空。 優しい水色もあれば、雲を従えた青空。 雲1つない紺碧の青空。 空だって1つずつ、一瞬ずつ同じ物はないんだ。 人はどうだろう? 君に僕。 アイツや彼ら。 あの人に、あの子。 1つずつ、別だろう? 君は君なんだ。 君以外が、君になる事は出来ない。 暗闇の中で、君に悲しみの雨が降り続けても、 僕には、その雨を止める力は無いかも知れないけど、 覚えていてね。 僕は君の傘になら、なれるよ。 それでも、君の悲しい雨は止まないけれど 君の側で傘になろう。 空はいつだって、変わり続ける 1つとして、同じ空はない。 だからね。 きっと、君の雨も止むから。 その時は傘をたたんで、二人で雨上がりの虹を見ようよ。
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