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「勝負に負けた方が、大人しく類から手を引く。どうだ」
「のった!・・・あ、待て待て。でもどうやって勝敗を決めるんだ?互いのスキルなんて比べようがねえだろうが」
「こんなのはどうだ。一時間以内に、俺はお前を突いてイかせようと頑張る。お前はイかずに耐え切れば勝ち、我慢できずにイッたら負け。・・・つまり」
瑛人がたっぷりと間を置いて、勿体つけたよう言い放った。
「・・・最強の盾と最強の矛の戦いってわけだ」
ニヤリと口元を歪め、チラチラと達央の反応を伺っている。何をわけのわからないことを言っているんだこいつは、と本気で思った。
・・・頭が良すぎてバカになったのか?それとも元からイかれ気味のやつだったのか?
ノーリアクションの達央に苛立ちを覚えたのか、
「てんめっ・・・キョトンとしてんじゃねええ!!これだから馬鹿は嫌いなんだ!!矛盾て言葉の由来も知らねえのか?!今の俺たちにぴったりだろうがァ!」
「わかったわかった。・・・でもちょっと待て、お前が先にイった場合は?」
「その場合は、盾を突き崩す前に折れた矛の負けってことで」
・・・まあ、それなら公平だな。
「いいぜ、その勝負引き受けた」
言い終わるやいなや、達央は瑛人の股間を握り込む。瑛人は舌打ちをして達央を押し倒した。
「先手必勝だろ」
掴んだまま離さず、そのまま上下に扱き続ける。どれだけ達央を毛嫌いしていても、物理的な刺激はどうしようもないのだろう。だんだんと芯をもって硬くなっていく熱に、達央は勝ち誇った笑み浮かべた。
急にやる気になった二人を見て、類は驚きつつもはしゃいだ声をあげる。
「そうそう!そうだよ!!その調子!!!」
瑛人は歯ぎしりをして睨みつけた。達央の腰を持ち上げ前を鷲掴みにする。
「うっあ・・・て、め、力強えんだよっ!!」
類が興奮気味に口笛を吹いた。
「どうしちゃったの急に?!いや、でも最高だ二人とも!!!」
こ、いつ・・・!扱き方が類とそっくりだ・・・!くそ、思わぬ所で類のテクの由来を知ってしまったぜ・・・!
達央はイラつきながらも瑛人の昂りの先端を強く擦った。ぐりぐりと親指を押し付けると、透明の液体がトロトロと溢れ出す。
瑛人がくぐもった呻き声をあげた。
「こ、んの野郎ォ・・・そこは類が一番感じるスポットじゃねえかァ・・・てめえとシてる時に、類とのセックスを思い出させるんじゃねえ・・・!」
「そりゃあこっちのセリフだ!!!さっさとイっちまえ!!!」
互いのモノを扱き続けると、ぐちゅぐちゅと水音が響き始めた。どちらの手も、相手の液体でどろどろに濡れていたからだ。
類は感動した様子で、
「二人とも、相手が欲しくてたまらないんだね・・・わかるよその気持ち!」
「冗談じゃねえ!!こんな粗チンなんて欲しかねえよ!!!!」
「誰が粗チンだァ?!!!」
達央の言葉に、瑛人が絶叫した。
「粗チンだなんて・・・そんな、達央は俺の趣味が悪いって言うのか・・・?」
類が傷ついたように声を震わせる。達央はハッとした。
くそ・・・俺にとっちゃあししゃもみたいな粗チンだが、類にとっては極上の逸物。迂闊にディスれねえ・・・
「いや、類は、・・・いい趣味してるよ。握るだけでダラダラと涎を零すんだ。可愛がり甲斐があるってもんだぜ・・・!」
「俺が早漏みたいな言い方はやめろ!!!」
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