悪辣純愛プロトコル【短編】

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 瑛人が達央の後ろに中指を突き立てた。長い指は予想以上に奥まで届いて、思わず強く締め付けてしまう。  瑛人は鼻で笑う。 「おいおいおい・・・こっちは随分と弱えんだなァ?挿れただけでイきそうじゃねえか」  中で指がぐりぐりと(うごめ)く。内側の突起に触れられると、達央は(うめ)き声をあげた。瑛人がニヤリと口元を(ゆが)ませる。 「みーっけ」  指は突起を執拗(しつよう)(こす)っていく。枕にしがみついて、必死で声を我慢した。  ・・・あれ、この勝負、俺の方が不利じゃねえ?  グネグネと動く腰を瑛人が抱え込み、指をさらに奥まで押し込まれる。二本、三本と増やされ、中をくすぐるように撫でられた。  しかもコイツ、うま・・・  達央は自分の硬くなった熱の根元を(にぎ)り込み、射精しないように踏ん張った。    瑛人が高らかに笑う。 「っは!限界が近えって顔だな!ていうかそれは(ずる)いだろ?」  達央は瑛人を(にら)みつけた。 「うっせ・・・このまま俺がイってもお前の勝ちにはならねえからな・・・? さっさとそいつをブチ込めよ」  (ひざ)で瑛人の股間を(まさぐ)る。重そうに膨れた玉が、達央の太腿(ふともも)にのっかった。そのまま脚を揺らすと、瑛人の反り上がった前がさらに大きくなっていく。  ・・・まだでかくなんのかよ  絶望的な気持ちとともに、背筋がゾクゾクするような興奮を覚える。 「感じてる顔は、悪くねえじゃねえか。・・・挿れただけで、イくんじゃねえぞ?」  (あお)るようなセリフに、苛立(いらだ)ちが強くなっていく。思わず舌打ちをした。 「お前がな」  達央の両脚を左右に押し開き、赤黒く脈を打っている先端を入り口にピタリと当てた。達央のナカがヒクヒクと(うず)く。  ・・・くそ、期待してんじゃねえ、俺!! 「てめえみてえな性悪は、本当ならじわじわといたぶってやりてえんだけど、なっ」  熱をもったそれが、深々と達央の中に突き立てられた。息が詰まる。硬く太い熱で内側を思いっきり(こす)られ、目の前がチカチカした。全身が快感で(しび)れる。    類が楽しそうにうっとりと微笑む。 「達央のナカ、最高でしょ?寄り添うように締まってくれて・・・浅い所を刺激すると一気に(とろ)けて、その後に(こす)るとすっごいえっちな音を聞かせてくれるんだ」  類の言葉を聞いて、達央は体が火照(ほて)っていくのを感じた。褒められたせいで、まだ挿れられただけなのにぐちょぐちょに溶けてしまった。   「く、そ」  瑛人が(あご)から汗を垂らしながら、歯を食い縛る。 「憎い・・・」 「え?」 「この、穴が!!!憎いっ!!!類を(たぶら)かしやがって!!!二度と抱かれねえように、この穴使いもんにならなくしてやるよォ!!!!」 「え、ちょ」  言うと、瑛人はものすごい勢いでピストンを繰り返した。 「ちょっと待って痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!」  摩擦(まさつ)で火が出そうだった。 「てめ、ん、なにガシガシやるやつがあるかァ!!!!つうかゴム着けやがれ!!!!」  涙目の達央なんかお構いなしで、親の(かたき)でも滅多(めった)刺しにするかのごとく、ズブズブと凶器(チン)を突き立てていく。 「うっせ!誰がゴムなんか着けるかよ!!中に出して腸内環境を悪化させてやる!!!」 「お前最低すぎるだろ!!」
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