悪辣純愛プロトコル【短編】

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「それよりさっきからお前の(あえ)ぎ声が読経に聞こえて仕方ねえんだよ!!全然萌えねえから口閉じてろ!!!」  瑛人が理不尽なキレ方をしてくる。 「(あえ)いでねえよ、いてーんだよ!つうかその言葉責め(?)やめろ!ここらに坊主は俺しかいねえんだ、身バレすんだろが!!!」 「はっいいじゃねえか!!そのまま類以外の竿見つけてこい!!」 「クッソてめえ全てが終わったら異議申し立てしてやっからな」 「やってみろカス!」 「うっせえクズ!」  行為が激しくなっていくほどに、苛立(いらだ)ちもエスカレートしていく。 「瑛人、あまりいじめないであげてよ。達央のナカ、最高に気持ちいいでしょ?」  瑛人は言葉に詰まり、すぐにぎこちない笑みを浮かべる。 「あ、ああ・・・そうだな、こう、ボロ雑巾にでもくるまれてるようで、すっごくゾクゾクするよ」  カチンときた達央は、ナカを思いっきり締め付ける。瑛人の腰がガクガクと震え、ピタリとピストンがやんだ。  達央はニヤリと微笑む。 「どうした?さっきまでの勢いがねえなあ?!」  締め付けたまま腰を揺らすと、瑛人が辛そうに(うめ)いて目をぎゅっとつむる。歯ぎしりをさせ、必死で耐えているようだった。  ・・・この勝負、もらった!!! 「そうそう!達央の具合って本当にちょうどいいんだよね。ちゅうちゅうって吸われているみたいで、締められると全部持ってかれそうになるんだ」 「ぐ、う・・・!」  下半身の力が緩む。類の言葉に思わずイきそうになった。  ・・・類、頼むから解説しないでくれ!!今そんなこと聞かされたら感じてしまう!  攻めの手を緩めた達央をみて、余裕を取り戻した瑛人が反撃に出る。達央に横を向かせると、そのまま片足を持ち上げて抱きしめるように抱え、思いっきり腰を打ち付けた。  達央は嬌声(きょうせい)をあげて仰け反る。  ・・・やっべ、これ、変なとこ、当たっ  根元までねじ込んだまま中を掻き回される。ビクビクと痙攣(けいれん)しっぱなしの達央を見下ろしながら、瑛人はサディスティックに笑った。 「へえ?ここが()いのか?さっきのとこ突かれるのとどっちが好きだ?」  口を開くとひたすらに声が()れてしまい、うまく答えることができない。  うわ言のように(あえ)ぎ続ける達央の尻を瑛人が叩いた。 「聞こえねえんだけど?ダメな子はお仕置きしないとなァ?」  そのまま何度も尻を叩かれる。瑛人は楽しそうに声をあげて笑っていた。パン、パン、と手で張られる度、中に含んだ竿が達央の弱い部分に当たって達してしまいそうになる。 「なかなか、頑張るじゃねえか」  瑛人がにぃっと口を(ゆが)める。 「ふふふ・・・瑛人のは反りがいいから、中に入れたまま動かされるとたまんないよね」  うっとりとした声で類が(つぶや)く。途端(とたん)に瑛人は苦しげに身をブルブルと震わせた。 「類・・・っきから、それ、やめてくれ・・・お前の好きな責め方をしているんだって思ったら、興奮ですぐイっちまう・・・」  達央の脚から手を離し、瑛人は四つん這いでうずくまる。  一瞬の(すき)を、達央は見逃さなかった。  うつ伏せの体勢になると、そのまま脚を瑛人のふくらはぎに絡め、腰を突き出すように逆ピストンを始めた。 「やめろォ!!!」  瑛人は悲鳴を()らして身を固くする。けれど、やめろと言われてやめるわけがなかった。  腰を深く突き出したまま左右に揺さぶる。挿入(はい)ったままの竿が中で(こす)れるリスキーな技だったが、なるべく自分の良いところには当てないようにしつつ、大きく動かした。  案の定、瑛人の瞳はとろんと(とろ)け、苦しそうに顔を(ゆが)めている。
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