散歩

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散歩

休みで天気が良く、外に出て散歩をした。 そうだ、 地元でまだ行ったことのない所へ行ってみよう。 スタスタと歩き、 走りを繰り返し目的の場所へと向かった。 段々と見慣れない風景に変わっていき新鮮感を味わった。 変わった家だな、、 どんな人が住んでいるんだろう、、、? 古い家だな、、 誰も住んでなさそうだな、、。 綺麗な青空とデケェ雲。 青青とした森。 虫の鳴き声。 気持ちいそよ風が体をすり抜ける。 道端には干からびたミミズの死体。 右往左往する蟻達。 田舎特有の溜池。 深緑になっている、何か新しい生命体が誕生していそう、、。 道の行き止まりには何やら田舎らしからぬ未来的な建物や、 ノスタルジックな家、その周りには綺麗な風景が広がっている。 今にも魔法使いや空から女の子が降ってきそうな雰囲気だ。 目の前にいきなり異世界へと続くゲートが現れ冒険が始まる! なんて色々妄想をしつつ散歩を楽しんだ。 ひと段落し帰ることにした。 すると、 行きでは気づかなかったが帰りに気づいたことがある。 ーー老婆の出現。ーー 行きでは人影すら無かったが、 帰り道に老婆が至る所で草をむしっている。 (なんでそんなとこで草むしってんの?) いい感じに風景に溶け込んでいる。 よーく目を凝らさないと見逃してしまう。 (これが保護色ってやつか。) 長年この地域で過ごすと身に付くアビリティだな。 老婆を見つける毎に、 何かが起きそうな気がした。 最終的に12体の老婆を発見した。 すると、 金色に輝く老婆が空から降ってきた。 13体目だ、、、。 ーー【クエスト完了】ーー 【クエスト内容】:老婆を13体発見せよ 【  報酬  】:保護色   こうして僕はアビリティ【保護色】を手に入れた。 その後、 訓練を重ね透明人間になった。
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