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JPN002. 答え合わせは夜食のあとに
自室のベッドに放り投げていたスマートフォンが小音ながら、しつこく喚いている。
夜分でも起きていれば小腹くらい空くのが人の性だが、夜分こそがパーソナルタイムのピークでもある。台所で夜食でも作ろうとしているのに、こうもしつこくピーチクパーチクしていれば、叩き壊してやろうかと一瞬思うほど。
手が空いたタイミングで通知画面にだけ目を通すと、グループトークで恐ろしい数の通知のポップが表示されていた。
流れるように次から次へとポップが表示されては消えていく。目を通そうにも流れが早すぎて、スマートフォンを消音状態に切り替えて再びベッドに放り投げた。
なぜなら、夜食のにんにくと唐辛子をオリーブオイルで調味したスパゲティの仕上げがまだだから。極貧学生の味方、大量ストックが可能な乾燥パスタを使った料理こそ、お手軽に腹を満たせるテロリストである。
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