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毎日、病室を訪れる。 兄の脳が少しでも機能を回復してくれればいいと声をかけ続ける。 今日は少し、目が動いた気がした。そんな、気がした。 ……とても辛い。 涙が出そうだ。 それでもいつか、また笑って話ができると信じて語りかける。 「なあ、兄さん。覚えてるか?あの日のことを……」
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