長谷川祐

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 暴走族の族長になった兄を、両親と同じように、冷ややかな眼差しで見ていたのだが、あるとき、かつあげの被害に遭い、偶然帰宅して気づいた兄に、たまらず感情を吐露する。祐の証言を受けて、兄は、祐が奪われたものをすべて取り返してくれた。以降、祐は参謀として永迂光愚蓮会(とうこうぐれんかい)の幹部として暗躍する。  正や、仲間である松岡や柏原、石崎鉄太たちとは活動を通じてこころの交流を重ねるのだが。兄の正が族を抜け、緑川を離れることをきっかけに、祐も族を抜ける。  以降、緑川高校に入学してからは、誰ともこころの交流をせず。勉強が出来る、ださめの外見、兄が元族長という点などで差別され、孤独に過ごす。  しかし、二年生に進学したある日、無垢な瞳で話しかけてきた人物がいた。それが、和貴である。
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