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近場に親戚のいない和貴は、緑川に住む母方の祖父母に元に引き取られる。元遊び人で同性には積極的に愛情を示さないタイプの祖父と、いつも和貴のことを見てくれる優しい祖母の元で、すくすくと育つが、和貴がまだ小学生の頃に、祖母が急死する。因みに『ただ左の手のひらに(未完)』のみで知ることの出来る裏話ですが、真咲の修学旅行代わりに訪ねた海野小島に、当時の和貴が学校の遠足で行っており、そのとき祖母の訃報を知る。ゆえに、パソコン部員皆で海野小島に出かけた際、紗優や蒔田は、こっそり和貴のメンタルを心配している。海野小島に向かう船上で和貴がキレ気味だったのも(ヤケになっていたのかも? いや、蒔田が絡む展開を計算していたに違いない)、そのせいかもしれませんね。
祖母の死去がきっかけで、以降、祖父も、和貴も、自己を閉ざしがちに過ごす。祖母の作るあたたかい家庭料理を二度と味わえず、自炊をせずに生活する。(ハンバーグ作る材料すらなかったって話が『碧の青春』に出てきます。さしすせそのどれもない。)
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