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咲玖、俺は咲玖にずっと嘘をついてたんだ。
俺のこと好きだろ?って聞かれたあの日、俺は違うって言った。
でも本当は、2年もずっと片想いをしてたんだ。
きっかけは些細なことで、なんでも出来る咲玖に憧れてて、いつの日かそれが好きという気持ちに変わってた。
でも、可笑しいだろ?俺は男で、咲玖も男。
好きだと伝えたところで、受け入れられるはずが無い。
最悪距離を置かれるかもしれないと思った。
臆病な俺は自分の気持ちを隠してずっと咲玖と一緒に居る事を選んだ。
でも、咲玖の笑顔を見る度、そんな気持ちを隠すのが難しくて、何度好きだと伝えたいと思ったか。
その後、咲玖に好きな人が居るって聞いて、諦めるしかないと思った。
でもね、咲玖、俺諦めが悪くて…そうだ、一緒に水族館に行ったこと覚えてる?
咲玖と2人で、楽しかったな。
ペンギンシチューなんか頼んでさ、可愛いなって思ったよ。
デートみたいだなって、勝手に浮かれてた。
こんな事なら、
やっぱりあの時素直に認めればよかったよ。
咲玖、好きだよ
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