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書き終えたページを破り半分に折る。
母さんなら、咲玖に届けてくれるかな。
それにしても久々に文字を書くと疲れるな。
授業じゃもっと書いてたのに。
なんか懐かしいな、松永たち、元気かな。
ふとベッド横の棚の上に見覚えのある小包が目に入る。
あれ…なんだっけなこれ。
手に取って中を開けると、ペンギンのぬいぐるみが入っていた。
あぁ、これあの時の。
咲玖に渡しそびれたやつだ。
ふわふわの毛が心地よい。
そうだ、これも母さんに手紙と一緒に咲玖に渡してもらおう。
そう思って手紙の上にペンギンを置いた。
ちょっと横になろっかな。
慣れない頭を使ったせいで眠くなった。
起きたら声が戻ってるといいけど、あんま期待はしないでおこう。
そんな事を考えながら眠りについた。
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