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3.過ち
そして、私は過ちを犯した。
独りぼっちになる道へ。
私の人生が変わった。
泣いたあの夜。
あの日のことが忘れられない。
もし、この過ちがなければ、私は幸せだったのかもしれない。
心の真ん中に穴が空いて、そこをたまに風が吹く。
スゥーと、静かに。
決して音を立てることはなく、静かに中学生の輝いた心を汚していく。
制御はできない。
だだ、涙が出るだけ。
ここが、始まりだった。
独りの美しさを知りたくなくても知ってしまう。
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