2人が本棚に入れています
本棚に追加
その結果は分からない。陰口を言われたのかは知らない。ただ、傷つくことがあった。
廊下から帰ってきた水川ちゃんと、亜衣とすれ違ったとき、亜衣と目があった。その時、亜衣は、悲しいような目で微笑んだのだ。
目があって、微笑むことは多々ある。手を振ったりもしていた。だけど、あの時の目は違った。心の底から微笑んだものではなかった。なにか、見損なった人を見るような……
(この目は、今でも鮮明に覚えている。本当に恐怖だった。)
最初のコメントを投稿しよう!