3.過ち

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 その日から私は、水川ちゃんと、亜衣とあまり関わらないようにした。今考えれば、普通に過ごしていても良かったかもしれない。  だけど、私にとっては、それは勇気のいる行為だった。傷つけた相手と仲良くする……  その勇気がなかった私は、移動教室も先に行き、給食を取りに行くときも独りで行った。  修学旅行の、バスの席決めの時は、ひとりでいることが多いもう一人の女の子と席を組んだ。 (亜衣は、その時少し驚いた顔をしていた。)  なぜなら、亜衣と私は小学6年生の時に同じクラスになり、親友と言ってもおかしくない仲だったからだ。  係や、委員会、もちろん、修学旅行の班やバスの席も隣になっていた。  だから、ペアを組まなかった私にびっくりしたのだろう。今、そう思い返すと、亜衣は、私のことをまだ、手放してはいなかったのかもしれない。 (とても上から目線だが……)  
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