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「博士、早くしてくれよ」
ガリマーたちは疲れているが向こうは疲れているように見えない。
「ガリマー、無理するなよ」
「無理なんかしてねぇ」
ネオ・ドラゴンは更にエネルギーを溜め込んで凄い技を放ってきそうだ。
その時、辺りが眩しい光に包まれた。
「なんだ?」
光が収まって見ると陽菜乃とルクスだった。
「こんな短時間で回復するとは」
御影さんも驚いている様子。
「大丈夫なのか」
「うん。私も戦わなきゃって思ったから」
全く無茶する奴だ。
「くわっ!」
話していると先輩とサウンがネオ・ドラゴンの攻撃を受けていた。
蒼井たちも応戦しているが押されている。
「勝てる気がしない」
蒼井がそう言うほどやばい、という事だろう。
「陽菜乃」
ノアが俺たちに近寄ってきた。
「白竜と対話しろ」
「どういうこと?」
「心の中にいる白竜に話しかけろ。白竜がいればこの戦いはきっと勝つ」
「……分かった、やってみる」
陽菜乃は不安げだった。
「ルクス、あいつは本能のままに咆哮を放ってくる。陽菜乃を守れ、お前の使命だろ」
ガリマーがそう言うとルクスは嬉しそうな顔をした。
「うん、分かった」
ルクスは陽菜乃を地面に降ろす。
「俺たちはさっきのことを続けるぞ」
「おう」
ーーねえ、白竜。私ねーー
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