呼び出し

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呼び出し

 次の日の夕方、パパは学校に呼び出された。田村のお母さんも来るという。 それを聞いたゆうきママが、私も行く、と学校に乗り込んでいった。  ゆうきがうちに来て、一緒におばあちゃんの作った晩御飯を食べた。大好物の唐揚げだったのに、ゆうきは殆ど食べなかった。  パパとゆうきママは夜の8時を過ぎてようやく戻ってきた。  パパは上機嫌でニコニコしていた。 「こっちは胸が潰れるくらい心配したのに!」 私がそういってふて腐れると、パパは 「パパだってみゆちゃんが怪我したって聞いて心臓飛び出るくらいビックリしたんだからおあいこよぉ」 といって、私の頭を大きな手で撫でた。
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