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突然の別れ
私が中学生になってすぐ、おばあちゃんが亡くなった。
突然のことだった。
ついこの間中学校の入学式にも、着物を着て参列してくれたのに。
朝、起きてこないおばあちゃんを呼びに行った私が、眠るように亡くなっているおばあちゃんを見つけた。
慌ただしく行われる手続きと葬儀の準備。放心して動けないパパにかわって、ゆうきママがあれこれ手配してくれた。
葬儀場の棺の中におばあちゃんは寝かされていた。
「おばあちゃん、こんなにちっちゃかったっけ?」
白い花に囲まれてきれいに死化粧をしてもらったおばあちゃんを覗きこんで、私はポツリと呟いた。
「みゆちゃん、おばあちゃんの遺影に使う写真を選んでくれる?」
ゆうきママに呼ばれて席をたつ。
しばらくして部屋に戻ると、中からパパの嗚咽混じりの声が聞こえてきた。
「ごめんなさい、お母さんごめんなさい……最後まで苦労かけて、心配かけて……こんな親不孝な息子でごめんなさい……」
泣きながらパパはおばあちゃんにずっと謝っていた。
「少し、二人きりにしてあげましょう」
ゆうきママは小声でそういうと、足音をたてないようにその場を離れた。
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