千の鶴を殺しても
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部屋の中から見るのもいいが、外から見れば圧巻の一言。 そのときだけは三味線の音が止み、人々の喧騒も止み、静かに流れる水の上をぼんやり明かりの灯った灯籠が、くるくると時折回り、流れて行く。 人の人生もこんなもんだろう。流れに流され、どこに行くのかわからないままに進んで行くだけ。日々淡々と、同じことを繰り返すだけ。 変化驚きなんてなにもなく、同じ毎日を過ごし生きて行くだけだと疑いなく思っていた。そのときの俺は。
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