千の鶴を殺しても

32/55
前へ
/57ページ
次へ
襖が開き、入って来たのは、菊…丸…さん…… なんで、なんで彼が来たのか、来た理由はわかっているけど、まさか。同じお店の人だとは想像を越していただけに、息が止まった。 襖が開くと当然ながら露草が居る。普段見ない綺麗な格好をして、相変わらず下を向いて肩を狭めて小さくなって座っている。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加