ラーメン汁の呪い

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 春めいた陽気の、ある日の昼下がり――  私は、洗面所でごしごしと、自分の服を洗っていた。畜生、畜生。悔しさで目に涙がたまる。なんで自分が、こんないやな思いをしなければならないのだ。世の中、理不尽すぎる――! 心の中で、めいいっぱい、叫ぶ。ごしごし。ごしごし。黄色い染みは、なかなかとれない。
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