うそつき桃太郎

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あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 二人には子どもがありませんでしたが、とても仲良く楽しく暮らしていました。 ある日、いつものようにおじいさんは山へ仕事に、おばあさんは川へ洗濯に行った時のことです。 おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から桃がドンブラコと流れてくるのが見えました。 おばあさんがその桃を拾ってみると、普通の桃と違って、五つのくぼみがあるではありませんか。 おばあさんは、その桃を家に持って帰ることにしました。 大きな桃を見たおじいさんはとても喜びました。 おじいさんが桃を切ろうとした時、桃は勢いよくパカーンと割れて、中から五人の赤ちゃんが出てきました。
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