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全ての原点にして元凶
趣味のゲームもやれて、成績もいい方ではないけど悪くもなく、家族とも上手くやれている。
他の人から見たら、そこそこ幸せな人生に見えてるはず。
確かに他の人と比べたらそうかもしれない、だけど幸せをそんなに感じていなかった。
いつもと、変わらない高校への道をいつもと、同じ時間に歩いていた。
高校に入学してから、1年間ただただ歩いていた。
同じ道を歩き始めて、今日でちょうど1年、去年の今頃は高校に通うだけで、楽しかった気がする。
自分が何か、行動をしない限り、何も変わらないのかもしれない。
わかっていても、変えることができない。
そこそこ幸せな、人生を変えるのが怖い。
もっと幸せに、なればいいがもっと、不幸になるかもしれない。
そう思うと、このままでいいやと、思ってしまう。
「誰か俺を変えてくれよ!」
気がついたら、人目を気にせずに、俺は叫んでいた。
そんなに言うならお望みを、叶えてあげよう。
「面白くなりそうだ」
そう聞こえた気がすると思ったら、明るい光が目の前に広がった。
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