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「帰られたら、帰りますけど…それでいいんでしたら。」
「助かるぅ~。」
この店長の屈託のない笑顔は、魔力だった。
「フッ…はい。」
「あ、一個注文入れてもいいかな?明日もスーツでお願いします。」
「本部の人って女性なんですか?」
「…うっ。」
自分の武器はそれとなく、
目の前のオッサンに教えてもらって、使うことにするようにしてきたが…
いいんだろうか?
「僕、見ての通り不愛想ですけど?笑顔でとか無理ですよ?周囲に僕がコンビニでバイトしてるのかなり驚かれるぐらいなんですから…。」
「そこがいいんじゃないか~まったく、相変わらず君自身自分の武器をわかってないんだね。」
「…。」
「怒ったのか?急だもんな…明日とか、きっと忙しいんだろ?あした…。」
そして寂しい顔をも見せられると、うんと言わされる。
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