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暗闇の中で
あなたは、一晩中泣いて、私を困らせた
お腹が空いたのか、抱っこされ温もりを感じたいのか、
手探りでもがき
一時間おきに起こされ、度々、一睡もせずに朝を迎え
暗闇の日々を過ごした
その時期は、地獄に感じた
世界に独りぼっちで、そばにいると思っていた人、みんなに裏切られ
世界が回り続け、みんなが自由の日々を前と変わらず過ごし、自分だけが取り残され
自分は、このまま終わっていくのではないかと思った
何度も、心身は持たないかもしれないと絶望した
寝不足で疲弊し切っても、あなたの泣き声にうなされ、壁を叩き
もう限界、耐えられないと思い、自分の頭を床に打ちつけ
死にたいと思うこともあった
しかし、今思えば、一人ではなかった
あなたの小さな手が、いつも私の肩や胸に触れ
あなたの小さな顔が、常に私の目を覗き込み
そこには、いつだって愛おしいあなたがいた
私は、自信がなかった
あなたを大事に育てられるのか
ちゃんと大きくできるのか
しかし、あなたは、私を信じてくれた
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