25人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちなみに、宴会の同席者も連帯責任だ。全員、アマゾンのピラニア交番へ出向だ。それじゃあね」
「は? アマゾン? それより、なんで宴会のことを知ってるんだ……です?」
びしょ濡れになったスポーツカーを早く乾かしたい警視総監。岩崎の問い掛けに答えることなく、いそいそと立ち去った。
「そっか……小野田先輩はアマゾンに行ったのか」
一人取り残される岩崎。小野田にお願いするお土産を考えつつ、部屋を出ようとすると……。
突然、室内の電気が消えた。
「ひゃん! なんだなんだ? また停電?」
暗闇の中で、幼女のような悲鳴を上げ右往左往する岩崎。
「こんばんは岩崎君……私の痴態を晒してくれて……うふふふ」
岩崎の疑問に答えたのは、中年の力士体型な女性。おでこには豚と書かれている。
「えっ、誰ですか? それより、仰っている言葉の意味が分からんのですが……」
姿が見えない女性に、疑問をぶつける岩崎だったが、答えを聞く前に、意識がなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!