君との思い出

過去

家に帰り、そのことが父親に伝ったらしく呼び出された。

年に数回しか会わなかったため少しだけ嬉しかったのを覚えている。

「学校で騒ぎを起こしたらしいな」

「いえっ...、あれはぼくのせいじゃないんで..」

「そんなこと、信じられるとでも思っているのか！！！！！」

初めて怒鳴られた

泣きそうになって、スボンをぎゅっと握りしめた

「お前は葉賀家の跡取りとして、いなければならないんだ！！！！！
お前が嵌められる前に気づけばよかったのだ！！」

「お前に出来ないのだったら、お前は要らない。お前のようなやつの生きていく価値はない。
´跡取りとして育つ`それがお前の生きている意味だ」

その言葉が俺の心に残っていた。

その時おれは悲しくて悲しくて、捨てられたくなくて父親のズボンにしがみついて泣き叫んだ。

「おれ、がんばるから！！！捨てないで、ねぇ...
どんなことでもｯしてみせるからさ...ッ...！！！」

こんなことをいったような気がする。

俺の生きている意味は跡取りという立場があるから。

それがなくなったら、果たして俺はどうすればいいのだろう。

と、俺は小学生にして考えていた。