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うれしかった。自分の体から、自分の意思で血を流している。しんぞうが動いている証拠。 僕は、血が出ていることに安心してしまっていた。 体の中に血が流れているから生きている。 血が流れているということは心臓も動いてるということだ。自分は生きているという証拠。 だか、数秒するとそれは本当だったのか不安になってきた。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い またカッターをとり、自分を切った。 何度も。何ヶ所も。 血が溢れてきた。深く切りすぎたのか、血がいっぱい流れているところを切ってしまったのかな。 死ぬかもしれないなんて思わなかった。生きていると実感を感じていたから。 それから数十分し、やっと落ち着いた。 両腕と両足の付け根にはびっしり傷がついていた。 痛みもあったが、自分は血を流し心臓を動かすことが自分の生きている理由だと思うと 血を見れたことで幸せになったほうが気持ち的に勝っていた。 跡取りという立場が無くなったとしても、自分には生きる意味がある。 だいじょうぶ、だいじょうぶ 自分に言い聞かせながら、自分のした事を考えたくなくて布団に潜った。
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