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(でた!響さんの「めんどくさい」が!)
ほんとに自分の興味のないことに関しては、めんどくさくなってしまう響さんなのである。
しょうがないなあと思いながら私が口をひらく。
「本を読まずに、先に話を聞いてみたら?付け焼き刃に内容を頭に入れても混乱してしまうでしょ」
「うん……そうかも。でも話聞いてから断っても大丈夫?かな?」
「話聞いてからで大丈夫」
というと、安心したように
「それじゃあ、話聞いてみる」
と言って、メールをうちはじめた。
メールを送って、響さんが聞いてきた。
「あの小説ってどんなお話しなの?概要だけでも教えて」
「えっと、すごく端的に言うと、夢の世界に紛れ込んだ彼女のことを探しにいく物語なんだけどね。でもいろいろあって端的には言えない話なの。だからどの部分が映画化されるのかわからないし、話聞いた方がいいと思ったの。それと、もしかすると絵が先にできていたら、この依頼受けるかどうか判断しやすいと思うし」
「なるほどね。小説読むよりも絵で見たほうが音は浮かぶかな」
この時はそんなに興味もなくて、話だけ聞いて、その時に考えたらいいかと軽い気持ちの響さんだった。
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