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予感的中
あの後もう話しかけられないように授業が始まるギリギリに教室に戻ったがそれでも話しかけてこようとする転校生に少し疲れながらもひたすら無視し続ける。休み時間も話しかけてこようとする転校生に周りが冷たい目をしてるのが分かる。
その間もあの子の嫌な視線を感じしんどくなる
相変わらず話しかけてくる転校生に少し呆れながらも無視し続けると昼休みになる
昼休みも声をかけてくるしだんだんと不機嫌になる転校生を無視するのはかなり心が痛んだ
でも俺に関わったらろくな事にはならない
そう思うと無視せざるを得なかった
転校生から逃げるように教室を出て気づく
あの子は今日来たばかりでお昼は用意してきたのだろうか、もし用意してないとしたら食堂に行かないとだしそれでも食堂の場所は知らないだろうし教えてくれるような人も俺のクラスにはいないだろう。学級委員がこういうのを頼まれるだろうけどうちの学級委員見た目には厳しい人だからもしかしたら先生に頼まれていてもやらないかもしれない
悩んでいたら余計に苦しくなるから考えないように食堂に行こうとしたら財布を持っていないことに気づく。財布の中には学園内での支払い方法になるカードが入っているためお昼が食べられない。
もう教室に転校生が居ないことを願いながらしぶしぶ教室に戻ろうと思い来た道を引き返す
「生意気なんだよ！！！！」
歩いていると空き教室から急に怒鳴り声とともにパンっと引っぱたく音が聞こえる、あまり人気もないところだったからこの学園だったら何をしてるかなんてすぐ分かる
高い怒鳴り声だったからチワワかな
多分制裁中だろう、誰がされているのかは分からない
俺が中に入っていったらその場は助かったとして後で余計にその子が大変なことになるのは目に見えてる
でも俺の顔さえ見えなければその子に迷惑がかかることは無く助けることが出来る
そうなったらすることは1つ
「風紀のひとー！ここです！多分制裁中です」
中にいる子に聞こえるように大声で叫ぶ
すると中から急いで小柄な男子3人が空き室から出ていく。あれだけ急ぐのは風紀委員が生徒会を敵対視しているから。主に生徒会の親衛隊が行う制裁全般を毛嫌いし制裁をした生徒を見つければ徹底的に痛めつけられることになるからだ
それでも制裁が無くならないのは人気がないところで徹底的にしてるのとこの学園のやり方だ
まあこんな人気がない所でも大声で叫ばれたら風紀の人が来るかもしれない
だからあの3人は急いで逃げていった
それよりも中から出てきた生徒たちは見覚えがあった
(クラスメイトの子達だ)
しかもあの子たちは確かあのホスト教師を好いていた気がする
もしかして…
嫌な予感がして恐る恐る中を見てみる
その予感は的中していた
「くっそ、俺がなんかしたかよ…」
頬を殴られたのか真っ赤に腫らした転校生が突っ立っていた
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