見た目??はい?なんのこと?

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見た目??はい?なんのこと?

嫌な予感ほどよく当たるというのは本当らしい ちらっと中を覗けば俺の悩みの種でもあるボサボサ頭の子が赤く晴れた頬を撫でながらブサくさと文句を言っていた しかし今の出来事をあまり気に止めて居ないのかすぐに立ち上がりあっけらかんといつもの顔に戻る転校生に安心する もう大丈夫だろうと少し目を離したら転校生がこちらを向いておりバッチリと目が合う(いや目は見えないんだけどしっかりとこっちをみてる) 長い前髪と厚いメガネでよく見えなさそうなのになんでこっちに気づくんだよ 「お前!隣の席のやつだろ!」 「そうだけど…」 気付いた転校生は大きな足音を立てながらこちらに寄ってくる、さっき制裁されてた時より怒ってるようだ。俺のせいだとわかってるから罪悪感に包まれる 「なんで俺の事無視するんだよ!」 「だって…」 俺が口篭ると下を向いて肩を震わす転校生 確かに悪いとは思うけど俺と関わると余計状況が酷くなるだろうから、…って言い訳か こんなにも意気地無しな自分が恥ずかしい 自分はいつからこんなに弱くなってしまったのか 「ごめ「お前も人を見た目で判断するのか!」 俺がしていたのはいじめと同じようなこと。 さっきまでの無視し続けたことを謝ろうと口を開くと同時に転校生が口を開き大きな声で俺の言葉を遮る 「へ?」 あまりに唐突に怒鳴り声を出されるもんだから驚いて呆然とする 怒りの収まらない転校生は続けて話す 「そうやって!見た目見た目って!この学園の奴らは皆そうなんだな!がっかりだ」 もういい!と言い怒りながら出ていこうとする転校生、このままだと誤解されたままだしそれはなんか癪に障るので弁明したいのとさっきまでのことを純粋に謝りたくて引き止める が思ったより小柄な体型からは想像できないほどの力で進むから引き止めきれず足がつまづいて転けそうになる 「うわっ、!」 頭を打ちそうになり目をぎゅっと瞑ると来るはずの痛みはどこにもなくて代わりにぎゅっと抱きしめられる感覚が体全体に。 「あっ…ぶないな!気をつけろよ!」 転校生に抱きとめられたようでこけることは無かった さっきの怒っていた様子はなく焦った表情で心配までしてくれるもんだから嬉しくなる 怒っていたくせにしっかり助けてくれる この子凄い優しい子なんだ ていうかほんとこんな小柄でどんだけ力強いんだって 「あのさ勘違いされたままなのは嫌だから言うけど俺が君を無視したのは君がこれ以上悪い状況にならないためだからなんだ」
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