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恋愛同好会
「──よし、これで活動のための手続きは完了ね」
生徒指導部と生徒会にそれぞれ同好会新設のための申請書を提出すると、くるみは満足げに笑った。
「で、活動は具体的に何を……?」
恋愛同好会なんてもう名前からして怪しすぎる。
先生も生徒会も突き返せばいいのにと思うが受理されてしまったものは仕方がない。
「恋愛『チュートリアル』よ!」
くるみはまるでアニメキャラのように、人差し指をビシッと立てて言った。
「……はい?」
もはやどこからどうツッコめばいいのかわからない。
なんなんだ、恋愛チュートリアルって。恋愛同好会よりさらに怪しさが増している。
「……意味がよくわかんないんですが」
するとくるみは不満そうに唇を尖らせた。
「なんでよ。恋愛の楽しさが経験できてテクも身につく最高の活動じゃない」
いや、聞けば聞くほど意味不明だし、怪しい。
恋愛の楽しさを経験するってなんだ。テクを身につけるってなんだ。
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