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♯14 魔法の贈り物
停電は、いつ収まったのだろうか。
知らないウチに照明がついていた。
その間も僕と亜蘭は、ずっとキスをしたまま抱き合っていた。
暗闇の中、きっと【ラブトリガー】が僕ら二人の背中を押してくれたのだろう。
本当は恋愛こそが【魔法のトリガー】なのかもしれない。
恋は、するものではなく落ちるモノだと昔、映画か何かで言っていた。
江○香織の小説『東○タワー』の一説だっただろうか。
ひょっとすると、このラブトリガーは、【恋の引き金】だったのかもしれない。
チェリーボーイへの『魔法の贈り物』。
それが【ラブトリガー】の本来の使い方なのだろう。
日本各地の若いチェリーボーイの元へ【ラブトリガー】が届けられていく。
これさえあれば、もしかしたら絶滅寸前の日本も『暗闇』から抜け出せるかもしれない。
十月十日後が嬉しみだ。
Love Forever
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