#2 魔法のラブトリガー💕✨🔫✨

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#2 魔法のラブトリガー💕✨🔫✨

 二十歳の誕生日。  僕の元へどこからか、【ラブトリガー】が送られてきた。 「なんだよ……。  このチャチなオモチャは」  ひと目見て、あ然とする出来映えだ。    【ラブトリガー】などと大層な事を言うので、もっとリアルなモデルガンを期待していた。  しかし持った感触も軽く安物のオモチャのピストル🔫と言った感じだ。  これでは幼稚園の子供(キッズ)用の水鉄砲だろう。 「うゥン……、何が【魔法のアイテム】。  『大人のオモチャ』だよ」  二十歳になった大人が持つにはメチャクチャ恥ずかしいオモチャだ。  とは言ったモノの放り出すワケにもいかない。  これを使って美少女のハートを撃ち抜けば、彼女の方からエロく誘惑してくるらしい。    絶滅危惧種に認定された日本の【最後の切り札】だと言う(うわさ)だ。  しかし見ず知らずの美少女相手に、いきなり使うワケにもいかないだろう。  取り敢えず、相手を見繕(みつくろ)うまで枕の下にでも隠しておこう。  僕の名前は友永 (アユム)。  小さい頃のあだ名は『ポー』と言う。  今度、二十歳になる普通の草食系アイドルヲタの大学生だ。  生まれてからずっと彼女がいない。もちろんご多分に漏れずチェリーボーイだ。  友達からは、『ムダにイケメン』と言われている。  もう少し積極的に女の子へアプローチしていれば、今とは違ってモテたかもしれない。  だが、持って生まれた性分だろう。  女子と対面すると緊張してしまい、上手く話しが出来ずイケメンのワリにモテない。 「うゥン……」  僕はベッドへ寝転んで、どうしたモノかと悩んでいると、不意に二階の窓が開いた。 「よォ〜!! ハッピーバースデー!!」  なんと、美少女が二階の窓から僕の部屋へ乗り込んできた。  隣りに住んでいる幼馴染みの亜蘭(アラン)だ。  アイドルのようにキュートで可愛らしい。   「うゥ…!! アッ、亜蘭(アラン)!!  どこから入って来るんだよ!!」   ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*
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